3月も残すところ数日となりました。
今年はやっとコロナ禍以前に戻り、1月下旬ごろから真珠ネックレスの持ち込みメンテナンスのご依頼が増え始め、いよいよ春本番に近づくにつれメンテナンス完了品のお受け取りのピークも超えようとしております。
ご来店いただく多数の方々がメンテナンス依頼するご購入店がわからない、またはすでに存在してない…というケースが多く、横浜YAMATOではまずはお品物を拝見し真珠ネックレスの状態などを詳しくご説明するところから始まります。
この時点でお持ちのお客様自身が知らなかった…、または気がつかなかったことなどもあり、初めて知る事実に驚かれることも多々あります。
お品物の現状を把握された後、ではどのようなメンテナンスを実際に行うかのご相談に入り、真珠ネックレスに込められるストーリーや、費用ご予算も加味してメンテナンス内容を決めて参ります。
その点検項目のひとつにネックレスにつけられた留め金具があります。
舟の形をした金具や、バラなどの花柄タイプの差し込み金具など、長い年月を経てきちんと留まらない金具、また着脱がだんだんと困難になってきた金具など、お客様とのやりとりの中から最適な金具をお勧めしたりしております。
また稀なケースではありますが、現在ではなかなかお目にかからなくなってきました高額な留め金具を使用した真珠ネックレスも持ち込まれます。
お客様にお許しを得て、今回ご紹介させていただきます真珠ネックレス金具もそのようなケースの一列です。
ネックレスの糸切れ修理でお持ち込みいただきました真珠ネックレス、私も長い宝石業人生で初めて見ると言っても過言ではない贅沢な造りのずっしりとした留め金具でした。
奥様には冠婚葬祭にご着用される際に、場合によっては少し目立ち過ぎる飾り留め金具を、今回最新型の着脱容易な金具に交換するお考えはないかを打診し、真珠自体のクリーニングメンテナンスと糸を新しく仕組み直すことに加えて、金具交換も承りました。
そして残る問題は取り外してしまう高価な18金留め金具です。
なるべく費用を抑え、この金具を何かに活かすにはと、ご一緒に来店されたご主人様にジャケットの襟にお着けになられませんか…とご提案をいたしました。
最初はジュエリーをご自身が着けることがいままでなかったため少し躊躇されましたが、実際にお襟に着けていただくと案外におとなしく上品なイメージとなり、最終的にはご主人様にバトンタッチとなりご愛用していただくことに無事相成りました。
真珠ネックレスもお持ち込み時点よりは照りが増し、新たな白色の留め金具でメンテナンスを完了いたしました。
真珠製品はダイヤモンドジュエリーなどに比べますとやや気を遣うジュエリーです。
しかしながら適切な保管や使用と、定期的なメンテナンスを行うことで世代を繋いでご使用いただけるジュエリーとなります。
当店も長い営業年月の間にたくさんの皆さまに真珠ジュエリーをお納めさせていただきました。
現在でも4〜50年近くの年月を経て、横浜YAMATOに里帰りしてくる真珠ジュエリーがございます。
是非お持ちの真珠製品を一度ケースからお出しになられ、状態をチェックしてみてください。
今春も卒業式や入学式、婚礼などでお使いになろうとして久しぶりに真珠ネックレスのケースを開けられ、大至急で修理をお願いしたいというご連絡が数件ございました。
真珠ジュエリーの保管には湿度管理も重要となります、ご心配な点がございましたら横浜YAMATOへお気軽にご相談ください。
横浜駅東口前 スカイビル1階
(YCAT正面)
ただいま11:00〜19:00で不定休にて営業しております。
ご来店の際にはお待ちいただかないようご予約をお勧めしてます。
ご予約はWEBサイトより、または営業時間中は電話045-453-3881でも承り可能です。