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パイロット指輪物語 第10話

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約4分
パイロット指輪物語

パイロット指輪物語第10話

■新しいものを作るのは、作り方も作ること。
さっそく、切削や磨きをテスト。想定以上に結果は上々。

しかしまだ、これで完成!とはならず。

「せっかくの新素材なのに、今までと同じデザインでいいのか?」という声が上がったのだ。

たしかに、素材の違いだけでは、お客様にはなかなか伝わらない。

見た目にも新しさがなければ…。

そこで開発チームは、それまでパイロットにはなかった、幅広デザインにチャレンジすることに。
といっても、基本的な手順は同じ。
デザインが違ってもなんとかなるだろう…と試してみると、これがまた、意外にも大変だったのだ。
たとえば、第4話で紹介したシームレス加工の場面。幅広でボリュームがある指輪は、拡張する際の器具に今まで以上の負荷がかかり、折れて壊れてしまうトラブルが発生。
また、幅広になると第5話の内甲丸加工もハードルが上がる。

内側の曲面をゆるやかにすると装着感がよくなく、きつくすると加工が難しい。

そもそも、曲面の頂点がきちんと真ん中にくるように仕上げるのも大変だ。

しかもこれは結婚指輪。

内側に刻印をするためのスペースを残すため、全部曲面にすることも許されない。

パイロット指輪物語第10話イラスト byヨシムラマリ
デザインのほんのわずかな違いで、結局は器具も方法も新しく専用に開発しながら、加工できる条件を手探りで確立することになった。こうして、プラチナと金が1対1の新素材で、高硬度、幅広デザイン、内甲丸と、全てがそろった唯一無二のリング、「Ptau」が誕生したのである。

ヨシムラマリ
ヨシムラマリ

神奈川県横浜市出身。子供の頃、身近な画材であった紙やペンをきっかけに文房具にハマる。現在は会社員として働くかたわら、イラスト制作や執筆を手がける。

著書『文房の解剖図鑑』(エクスナレッジ)

『プラチナ1770・金1070と溶ける温度が違う貴金属11配合の、世界でも類を見ない新素材指輪Ptau ピトー 。実に3年もの間、試作を繰り返しながら問題を見つけ、解決改良していくという地道なPILOT開発チームの努力により、技術屋魂が込められた唯一無二の結婚指輪です。』
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『PILOTブランド最強の結婚指輪』

《肌に優しくアレルギーを起こしにくい貴金属100%素材だけを使用して、日常生活ではより変形しにくい強度(硬度)の結婚指輪》

このコンセプトを実現するには、とてつもなく困難な命題とジュエリーメーカーに従事する者には常識でした

生涯長い年月を身につける結婚指輪だからこそ、PILOT開発技術陣は、一番硬く唯一無二の結婚指輪を世に出したい!と開発に着手し、純P t プラチナと純金だけを混ぜ合わせた指輪製作に取り掛かりました

しかし硬すぎて割れてしまったり、素材としての延びが悪く加工製作ができないなど、材料としてだけではなく指輪製造のあらゆる場面で難題が次々と壁となり立ちはだかりました

こんないくつもの難題をなんとか試行錯誤しながらクリアしていこうと、高いハードルに立ち向かう姿勢が良くも悪くもPILOT魂です

指輪出来上がり時の白さにこだわり、純P t プラチナ配合を50%、残り50%の純金との『1対1配合』と言う困難な合金化に成功し、3年もの開発期間を経て製造特許を取得しました

PILOTブランド鍛造削り出し製造指輪鍛造削り出し製造の結婚指輪製作内容

この画期的なPILOTブランド最強の結婚指輪シリーズはプラチナ元素記号P t と金の元素記号Auを合わせ『Ptau ピトー 』と名づけられました純P t プラチナと純金の1対1配合の丈夫な結婚指輪P t プラチナとゴールド元素記号表

PILOTブランド最強結婚指輪Ptau ピトー

指輪内側にはPILOT独自の素材刻印「Pt・G 1000」と現在でも打刻され、指輪品番にはプラチナ・ハーモニー・ゴールドの意味から「PHG」が振り分けられております

PILOTブランドの結婚指輪は、丈夫さと着け心地良さ、更に信頼性高いアフターケアにより、多くのご夫婦に選ばれております

2022年は、事業多角化によりPILOTブランドのジュエリー製作に着手してから満50年の記念すべき年となります

丈夫さで僕たちが選んだPILOTブランド結婚指輪

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