横浜YAMATO

四季を感じるって、素晴らしく幸福なことですね!

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約4分
グルメ

 

桜の花見も終わりかけ、今朝の東京新聞の紙面に『満開のさくらは目で楽しみ、散り際のさくらは心で楽しむ…』とありましたが、まさしく言い得て妙でなるほどと感心いたしました

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先日、新たな業務に携わるにあたり山陰地方へ行ってまいりました

私自身初めて訪れたのですが、山陰地方の街の風景に多々驚きました

電車やバスも1時間に1〜2本、山陰本線の特急が停まる駅前でさえデパートの類いが無く、改札まで戻りデパートみたいなものが無いか尋ねてみると、駅前から離れたところにイオンならありますよ…と、日ごろ新聞やテレビ番組などのニュースで伝えられる地方都市の現実を改めて肌で感じました

毎日横浜駅前に勤務し、お隣りのそごうさんの地下食料品売り場に行けば日本国内どころか世界中の美味しいものや話題の品が溢れ、店の目の前にスターバックス、右手に24時間営業のLAWSON、左手階下にはセブンイレブン…とまさしく都会と言われる中で日常を過ごしていることを客観視させられました

しかし横浜で毎日暮らす私からすれば一見遅れているようにも見える山陰地方の地方都市もなにやら羨ましく思う気持ちが湧き起こり、タクシーの運転手さんの温かく誠実で親切な対応、すぐ目の前にある大自然(まるで小さな富士山のような山があり、自宅で使っている大山バターがおおやまではないことも知らされました)、そして日本海に面していることによる海の恵み…歳を重ねるごとにこのような地方都市への郷愁がわかる気がしてまいりました

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 <私の地元、湘南の海とはまったく違った顔の日本海>

 

なかでも心の底から羨ましく思ったのがこれでございます…20140412-122707.jpg

昼食にせっかくここまで来たのだからと勝手に言い訳をつくり、タクシーを飛ばし港の近くにある漁業関係者の方々が利用する食堂までへ足を伸ばしてみました

この食堂で働いている若いお嬢さんも本当に感心するぐらいの働きっぷりで、水揚げするとすぐ黒くなりはじめ足が早いので都会には出荷できないというモサエビという地海老の丼を頼んでみました

初のモサ海老は富山の名産白えびをもっと肉厚にして、もっとねっとりと甘くした感じの海老で大変美味しかったのですが、さらに美味しく感じたのが酢飯のご飯と、添え物としてついてきた揚げた海老の頭部分でした

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お会計の際、お嬢さんに『こんな素敵なところで毎日暮らせて幸せですね…』と一言お声をかけましたが、真意が伝わったか定かではありません

なにしろ駅からタクシーを飛ばしても数分もかかる何もないような漁港の先端ですので、ひょっとするとなんか変なおじさんと思われたかもしれません

最後に肝心なご報告を…

今回の目的の一つにジュエリーの歴史探究がありました

ストロボをたかなければ撮影OKを確認して撮影しました

この装身具、なんと約2000年前の弥生時代から古墳時代に製作された出土品です

たぶん現代の当店店頭に飾っても、何も違和感がないような気がします

先日もエジプトで3300年前のスカラベ(甲虫)を模した金の印台指輪が発見され、当時の王様の名前がインタリオ(凹彫り)で記されているそうですので、本当にジュエリーの耐用年数は果てしないものです

私の尊敬するM社OBのMさんが、常日頃から日本国内の宝石屋は売ることばかり考えていて、歴史や宗教そして文化を学ぶことなく宝石業に携わるな!と各方面にて喝をいれられてますが、私も新しいジュエリーの展開のヒントを古代に求めて今回山陰地方へ向かった次第です

季節は春、古代の装身具類と地方都市に残る温かい人と人との素朴な触れ合いを刺激として、新たな気持ちで進んでまいりますので乞うご期待を・・・

 

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